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些細なことがきっかけで 夫婦喧嘩
朝に弱い旦那。
彼は自由業のため時間の縛りがないので、どうやら昼近くまで寝てしまうことが多い様子。
でもある日
と言われました。
その一言から悲劇が始まりました。
「寝起きの自分は自分じゃない」理論でやりたい放題のくそ野郎
朝は私にとっても1分1秒を争う忙しさですが、
と快諾。
ここからは予想に容易いよくある夫婦喧嘩の光景をお送りします。
Day1
私「朝だよ~。起きて~」
旦那「んー、あと10分」
(10分後)
私「10分経ったよ~」
旦那「ん。あとで起きるから大丈夫」
本人がそういうのなら私も出かける時間なので退散。
(夜)
旦那「ねえ!起こしてくれた!?」
私「起こしたのに、あとで起きるから大丈夫って言われたよ!」
旦那「朝の俺の言葉を信じないで起こしてよ!」
Day2
私「ねえ!昨日言ったよね!起きてよ!」
旦那「今日はほんとにいいから!大丈夫、ホントに!(半ギレ)」
私「私も遅刻するから行くからね!夜怒らないでよ!」
(夜)
旦那「だから、もっとひっぱだいて起こして!」
私「やだよ!今朝だって逆ギレされたんだけど!」
旦那「逆ギレとかじゃないから!意識ないから、朝の俺は俺じゃないから!」
Day3
ばちん!!
旦那「痛いよ!(少しキレてまた寝る)」
私「ふざけんなよ~!」
(夜)
旦那「お願いだから、起こして。もっと、起き上がるまで!」
私「毎回逆ギレされて朝からいい気がしない!」
旦那「だから寝起きは本音じゃないから!」
私「じゃあ、その言葉、録音しろよーー!今から台詞書いてやるからよお!!」
(言わせたセリフ)
俺、起きろ!
逆ギレするなよ、俺。絶対逆ギレするなよ!お前は今本来の俺ではない。
目を覚ますんだ。起こしてくれている妻に対して逆ギレするなんて本当に最低だぞ。
分かったらなとっとと起きやがれくそ野郎!
Day4
(録音を流す)
旦那「うるさい!消して!」
私「お前、終わったな・・。」
そんなやりとりが日常的に続き、そして今朝
(旦那をベッドから落とす)
ドスン!
旦那「やめろよ!」
(苛立ちながらさすがに起き上がる)
私「もっと頑張れよ!」
旦那「すでに頑張ってるよ!」
私「人に起こしてもらわないと起きれない奴のどこが頑張ってんだよ!甘えんな!!!」
私はそう言い放って家を出ました。
そのあとも私の怒りは収まらず、LINEで私生活の不満をぶつけ、画面越しにもかなり険悪なムードに。
今回のきっかけはそんな「朝起こす」「起こせない」という些細なこと。
そして、その夜事件は起きる。
冷凍ご飯 vs 炊きたてご飯
帰宅後、明らかに不機嫌な旦那。
もちろんこっちも怒っているからご飯の支度はせずにいると、白米を炊こうとする旦那。
私「冷凍ご飯がたくさん残ってるからそっちから使いたいんだけど」
旦那「あっそう、ご自由に」
そう言って自分の分だけ炊いてとっとと部屋に退散した旦那。
許せない、絶対許せない!!
まじでむかつく、こいつ。
奴の今回の戦略は、どうやら真向勝負の言い合いではなく、そっけなく私をかわして苛立ちをこちらに溜めさせる戦略だ。
そうかそうか、そういうつもりなら、こっちだって受けて立ってやる。
爆弾を炊飯器に仕込む
こっちの提案を無視して自分だけ炊きたてご飯を食そうとするこの卑怯者に天罰を。
旦那が去った後、居ても立っても居られなくなった私は炊飯器に大量の水を入れてやりました。
それはそれは奴が私に溜めさせた分の苛立ちと共に大量の水をドバドバと発散させてやりました。
どうせレトルトカレーでも食べようとしているんだろう。
カレーの恋人であろう白米を、どうどう 粥 にしてやる。
炊きあがっても奴がこちらに来る気配はまだない。
炊飯器をガチャっと開ける音が聞こえるとまずいので、台所の流水音で雑音をかき消しながら中身チェック。
これ、まだいけるぞ
炊きあがりの炊飯器に大量の水を追加で投下!
でも今来られたら、明らかにバレる!まだ水が浮いている!
まだ来るなまだ来るな!
米、頑張れ!早く水を吸い込むんだ!
心で案じること5分経過。
再度台所の流水音にお世話になりながら中身チェック。
まだいけるぞ(笑)
結局いつ旦那が来るかわからないハラハラ感を味わいながら、さらに2回くらい繰り返し、
明らかなるお粥。しかも、かなりまずそうなお粥が完成w
この悪事に妙にはまってしまい(笑)、麻薬のようにもう一度…なんて思ったところで旦那登場。
間一髪!
台所で旦那とすれ違いざまに思わず笑いを堪える私。
ニヤケが止まらない私は、ばれないようにそっぽを向いてスマホをいじるふり。
視界180度のギリギリのところで旦那の行動を見張る私、旦那の反応はいかに!?
視界180度の隅っこに神経を寄せる戦い
案の定レトルトカレーを温めている旦那。
そしてついに、流水音の助けなく炊飯器が開けられる瞬間が・・・
ガチャ
旦那が炊飯器を開けた瞬間、私の耳にも聞こえるほどの
じゅわ~~~~
というモイスチャーな音色。
奴は確実に一瞬固まった!
私は見逃さなかった。
奴はしゃもじを片手に持ったまま、一瞬うろたえた、確実に、うろたえた。
私、もはや笑いを堪えるのに必死。
旦那がこちらを振り返りそうな素振りを一瞬見せる。
でも、向こうも意固地になっているから、180度の視界の隅っこでこちらを見ている、絶対そう。
お互いがお互いの神経を120%、視界180度の隅っこに寄せている。
そしたら旦那、ポーカーフェイス調でご飯をよそい始める。
じゅわ~じゅわ~
静かなリビングに響き渡るモイスチャーな音色に私噴き出す寸前。
咳払いでなんとか乗り越える。
そしたら、
トントン!トントン!
今度はしゃもじを一生懸命たたく音が。
ご飯がモイスチャーすぎて、しゃもじからうまく離れない様子www
もう、やめてくれ。
そんなわかりやすく苦労するの、やめてくれwww
もう私の怒りはとうに超越し、哀れな卑怯者を心の中で笑い飛ばすただの嫌な奴になっていました(笑)
嫁をなめるな
お粥カレーを持って部屋に退散した旦那。
食品メーカーさんと米には申し訳ないが、絶対に美味くないカレー粥を食べている旦那。
ざまあみろ~
私は冷凍ご飯を美味しく解凍し、レトルトカレー(笑)を美味しく食す。
妻をなめんなよ~
家庭内で妻を敵に回すとどんな不都合が起こるかを思い知らせてあげました。
ということでこの勝負確実に勝った私は、お腹いっぱい満たされたのです。
ムカつく人から可哀想な人に
怒りはとうの昔になくなっている私。
喧嘩していることも忘れ、旦那が戻ってきてしばらくしてから「(ご飯)足りたの?」と遠まわしなアプローチを開始。
旦那「うん・・でもめっちゃまずかった。」
私「え、なんで?」
旦那「なんか、水の分量間違えたみたいで、白米がお粥みたいになっててべちょべちょだった。」
え、お、お前・・・まさか、このあからさまな嫌がらせに気づいてない!?
そうか、この人あほだったんだ。。。
てっきり仕返しでもされてもっと面白くなるかなと期待していたので拍子抜けしましたが、なんだか憎めなくなってきました。
視界180度の隅っこに神経を寄せる戦いは、単に米炊きに失敗した姿を見られるのが癪(しゃく)だっただけのよう。
てっきり「やられた!」と思いながら食しているのかと思っていたけど、ただただ残念な思いで食べたんだろう(笑)
こうして彼は、ムカつく人からただの可哀想な人に成り下がってくれたのです。
結局笑って一件落着
まさかこんな仕打ちを受けているとは知らない彼にとって、「ご飯足りたの?」という私のアプローチは優しさに聞こえたのでしょう。
だから、普通に返事をしてくれて、なんとなく険悪ムードは解消に。
(というか私は笑いを堪えるのに必死だったのですが。)
炊飯器に大量の水を投下させた自分の悪事も
モイスチャーな音色も
旦那のアホすぎる残念な感想も
思い出すと可笑しくて「絶対許せん!」という負の気持ちはどこか飛んで行きました。
一度は、どうなるかこの喧嘩?と思ったけど、まさか冷凍ご飯をきっかけに仲直りができるなんて朝は想像もしていませんでした(笑)
ここで種明かし
てっきり面白い仕返しがくるのを待っていたのに、このまま終わっては、私がただ一人で楽しんで終わりになってしまうので、種明かしをしてあげることに。
夫婦喧嘩は一緒に楽しんでこそ「イベント」になりますからね^^
私「冷凍ご飯を私にだけ食べさせて、自分だけ炊きたての美味しいご飯を食べようなんてするから天罰がくだるのよ」
旦那「??・・・・・・!!!!!!!!!!!!!」
私「そう。その通り」
完全に一本取られた旦那様。
旦那「なんだよもう~!(笑)ずっとおかしいなと思ってたんだよ!」
(旦那談)
あれ~ちゃんと1合分の水を入れたはずなのに、いつもの癖で2合分水入れちゃったのかな?いや、ちゃんと1合分で測ったはずなのに。なんでだ。俺の記憶・・・え?え?という感じで、ずっとパニックになっていた。
だから私は言ってあげました。
本当に自分の記憶が曖昧になったときに人は苦しむのです。
だからこれから簡単に「朝の記憶はない」なんて言わないでください。
あなたの薄っぺらい「記憶ない理論」のおかげで毎朝苦しむのは私なのです。
パニックになってるのはこっちだーーーーーーーーー!
旦那様は深く反省されたご様子で、ひれ伏せました。(めでたしめでたし
ということで、とてもくだらない夫婦喧嘩とその結末を最後までお読みいただいてありがとうございました。
旦那が自分だけ炊きたてご飯を食べようと準備するシーンはなかなか無いと思いますが
奇跡的にそんなタイミングがあれば、怒りの分だけ大量の水を投下して、ぜひとも水没させてやってくださいね。