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海外で車やバイクを運転するには?
日本の運転免許証では、基本的には日本国内でしか車やバイクを運転することはできません。
海外で車やバイクを運転するためには、国際免許証(国外運転免許証)を取得する必要があります。
国際免許で自動車を運転できる国、できない国
- 日本の免許で運転できる国
- 国際免許で運転ができる国
- 国際免許では運転ができない国
国際免許証不要!日本の運転免許証だけで運転ができる国
日本人観光客が多いハワイ、グアム、サイパンのほかスイスなどでは、国際運転免許証なしに運転できます。
これは、便宜性を図るための処置となっています。
国際免許がなくても運転できる主な国
- ハワイ
- グアム
- サイパン
- スイス
- 台湾(日本で有効な運転免許証、中国語翻訳文、パスポートを携帯することにより入境から1年間運転が認められる)
- ドイツ(①日本で有効な免許証と国際運転免許証の両方を携帯する、もしくは、②日本で有効な免許証とドイツ語の翻訳の両方を携帯するという条件のいずれかを満たせば入国から6か月間運転が認められる。)
注意点:日本の免許証だけではリスクが!
国際運転免許証で運転できる国(国外免許証が有効な国)
国際運転免許証(国外運転免許証)が通用する国かどうかは、「ジュネーブ条約」という国際条約の締結国か否かで判断できます。(締結国一覧はこちらの警視庁ホームページで確認できます。)
国際免許証で運転ができる主な国
- アジア州(フィリピン、インド、タイ、韓国、シンガポール、マレーシア、カンボジア、他3国)
- アメリカ州(アメリカ合衆国、カナダ、ハイチ、キューバ、アルゼンチン、他10国)
- オセアニア州(オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、パプアニューギニア)
- ヨーロッパ州(英国、フランス、イタリア、ロシア、ギリシャ、スペイン、オランダ、他26国)
- 特別行政区等(香港、マカオ、フランス領やアメリカ合衆国の海外領土、他8国)
- 中近東(トルコ、イスラエル、シリア、キプロス、ヨルダン、レバノン、アラブ首長国連邦)
- アフリカ州(エジプト、モロッコ、ナイジェリア、南アフリカ、中央アフリカ共和国、他21国)
注意点:中国では国際免許は使えない!
国際運転免許証で運転できない国
国際免許証が通用しない国の代表といえば、中国ですね。
先ほども言及しましたが、中国で運転をするには、中国で申請を行い、中国運転免許証を取得する必要があります。
ただし、手続きの方法や取得条件などは地域によって異なる場合がありますので、必ず各管轄の行政に確認する必要があります。
また、インドネシアやバリ島でも国際免許は通用しないと言われています。
例えば、バリ島で自動車やバイクを運転したいのであれば、国際免許を取得するのではなく、現地の警察署で運転免許を取得しなければなりません。
国際免許証が通用しない主な国
- 中国
- インドネシア(観光客が多いところではジャカルタやバリ島など)
渡航前に必ず自分自身で確認しましょう!
国や地域によって個別な決め事や注意点、ルール変更がある可能性があります。
そのため、渡航先の国の運転免許にまつわる情報は必ずご自身でチェックするようにしてください。
「渡航先の国名、運転」と検索すると情報は出てきますが、大使館のHPが最も信頼度が高いです。
3分でわかる国際免許証の取り方
渡航先が国際免許で運転できる国、地域であることが確認出来たら、さっそく国際運転免許証を取得しましょう。
国際運転免許証の取得はとっても簡単で、その場で即日発行が可能です。
国際運転免許取得ステップ
- 国際運転免許証が通用する国かどうかを調べる
- 近くの申請場所を確認する
- 必要書類をそろえる(簡単!)
- あとは行くだけ!即日取得
では、申請場所の確認方法から順を追って解説します。
近くの申請場所を確認する
住民票所在地である各都道府県警察署の運転免許課「警察署の運転免許課」、「運転免許試験場」、「運転免許センター」に申請して取得します。
注意点:警察署では後日発行となる場合が!
発行まで2週間ほどかかる場合もありますので、渡航日が迫っている場合には注意が必要です。
必要書類をそろえる
必要書類は次の4つです。
そのほか、手数料がかかりますので現金を忘れずに持っていきましょう。
必要書類
- 運転免許証
- 写真1枚(縦5センチメートル×横4センチメートル、無帽、正面、上三分身、無背景、枠なし、申請前6か月以内に撮影したもの。)
- パスポート等渡航を証明する書類
- 古い国外運転免許証を持っている場合は、その国外運転免許証
せっかく用意してもサイズが小さいと受け付けてもらえません。
注意点
- 写真はパスポートとサイズが異なります。
- 既に国外運転免許証をすでに持っている場合、申請時に返納しないと新たな国外免許証の交付がされない場合があります。
- 手数料は各都道府県によって異なります。(東京都在住の場合2,350円)
以下の人には交付されません
- 日本の運転免許証が、大型特殊免許、小型特殊免許、原付免許及び仮免許のみ
- 免許の効力が停止中の人
- 渡航予定のない人(航空券はマストではありませんが申請にはパスポートが必要になります。)
あとは行くだけ!即日取得
申請場所と必要書類をそろえたら後は行くだけ!
警察署などでは後日交付になることもありますが、基本的には即日交付されます。
ちょっと心配な方のために、ちょうど私が本日(2018年12月)に国外運転免許証の交付に行って参りましたので、実際の手順をご報告します。
※各申請場所によって異なる場合があります。
実際に国際運転免許証を取得してみた
私は東京都に住所があるため、神田運転免許更新センターに行ってきました。
(写真のサイズが不適合の場合に備えて、インスタント証明写真機が2台用意されていました。)
実際の申請手順は次の通りでした。
ステップ1 受付(案内窓口)
案内窓口にて、①パスポート、②運転免許証、③写真、④古い国外運転免許証を提出します。
すると、自分の運転免許証がコピーされた申請書を受け取ることができます。
なお、提出した書類は手元に戻してもらえます。
ステップ2 申請書の記入
その場で申請書の記入をします。
記入事項は以下の通りです。
- 氏名、生年月日、性別、住所、電話番号
- 出生地
- 国外運転免許証の申請区分(二輪・普通・大型・けん引から選択)
- パスポート番号
- 渡航先
- 渡航期間
- 渡航目的(公務、業務・観光・留学、研究、公演・その他から選択)
ステップ3 手数料支払い
手数料窓口では、申請書のみ提出しました。
2,350円を請求され現金で支払うと、支払済みの証明がついた申請書を返してもらえます。
また、「視力検査で不合格になっても手数料は戻りません」といった文言がありましたが、国外運転免許証の交付に視力検査はありませんので無視して問題ありません。
ステップ4 国外免許発行窓口に申請
交付窓口にて、①支払済みが証明された申請書、②パスポート、③運転免許証、④写真、⑤古い国外運転免許証を提出します。
すべての書類を預けたまま待つこと15分…
ステップ5 無事に交付
名前を呼ばれ、無事に交付されました。
- 氏名、出生地、住所などの確認
- 確認後、その場で写真を貼られる
- 渡航までに必ずローマ字でサインするよう言われる
- 古い国外運転免許証は回収される
そして無事に発行された国外運転免許証がこちらになります。
注意点
- 有効期限は発行日から1年間です。
- 取得している運転免許証の種類と同じ車を運転できます。
- 必ず日本の運転免許証も携行してください。
国際運転免許証を取得して、自由に旅しよう!
バスや電車などの交通機関やツアーの車移動も楽しいですが、海外旅行に慣れてきたら国際運転免許証を取得して、もっと自由に旅をしてみるのもひとつですね。