【最愛の父親の死】残された娘と母が教えてくれた名言

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母親の教え

突然ですが、わたしには、57歳になる美しい母がいます。

来月、誕生日を迎える母に何を贈ろうかと考えていて、ふと母のことを書きたくなりました。

 

最愛の父親の死から、母がひとりで私と姉を育ててくれました。

 

火葬炉に父が運ばれていく瞬間のことを今でも鮮明に覚えています。

唇を噛みちぎりそうなほどに涙をこらえる姉

声が枯れるほど泣きじゃくる私

そんな私たち娘を両腕に抱えながら、火葬炉に半身運ばれていく父に向って母は叫んだのです

 

この子たちは私が必ず守るから!

 

それが、母が父に向けた最後の言葉でした。

今思い出しても涙が溢れてくるのです。

父との別れもそうですが、最愛だった夫への母の最後の一言が、私たちを守る決意だったことに。

 

それから母の新しい口癖(名言)ができました。

 

女3人で力を合わせていきましょう。

美しく、逞しく(たくましく)、楽しく!

 

母はなにかある度に私たちに聞かせるのです。

誕生日、クリスマス、お正月、特別な日・・そんな時は必ずメッセージと添えて付け加えます。

美しく、逞しく、楽しく、生きていきましょう。

 

姉もわたしも結婚し、それぞれに家庭を持ちました。

そんなわたしたちにも母は言い続けます。

美しく、逞しく、楽しく、家庭を守りましょう。

 

普段聞き流していた母の言葉でしたが、ハワイでの結婚式を終えた夜、星空に父の面影を重ねながら思いを馳せているときふと、

うつくしく、たくましく、たのしく。

この3つの言葉には、女性として生きていく幸福のすべてが詰まっていることに気が付いたのです。

 

母はいつも、美しくいなさい、と言いました。

美しくいることは自分を愛することだと。

もうすぐ60歳とは思えないスレンダーで綺麗な母は、髪を乾かすときにはスクワット、毎朝のラジオ体操、暇があればヨガポーズ…と絶え間ない努力をしています。

母は女性としての自分自身を精一杯愛していたのです。

 

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母はいつも、たくましくいなさい、と言いました。

たくましくいることは自分と愛する人を守ることだと。

男手のなくなった女だけの家庭で、母は父の役割もこなしていました。

「必要なのは、男よりも自分の筋肉よ」と言って笑って見せました。

母はその細い腕で、私たちを守りぬいていたのです。

 

母はいつも、楽しくいなさい、と言いました。

迷ったときは楽しそうな道を選びなさい、と言いました。

そして同時に、苦しさも楽しさだと教えてくれました。

父がいなくなってからの毎日は決して不幸だけじゃなかったことがその証明でした。

苦しくて悲しくて寂しい時間を、楽しさに変えてくれたのは母の笑顔でした。

そんな強い母は現在

海が好きな母が先日、亡き父のお姉さんと二人ではるばる遠くの国のビーチまで行ったそうです。

「童心に帰る」というメッセージと共に送られてきたブランコに揺られた母の写真。

 

そこには、どこか悲しげにも、力強く美しく、逞しく、楽しい母の姿がありました。

 

 

美しく、逞しく、楽しくを胸に、わたしも毎日を一生懸命生きていこうとおもいます^^

ありがとう、ママ!

 

 

 

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